デカいヤマ(仕事)を終えた後の男のひととき
2003年5月15日エアコンの程よく効いた薄暗い部屋のなかで俺は
お気に入りの網タイツとガウンをはおりロッキングチェアーに体を預けている。
右手のワイングラスに牛乳をトクトクと注ぎ
掌でくるくると弄ぶ
膝の上にのっかったペルシャ猫の「とら」は、
先日オーストラリアへ潜入して観光を楽しんだ際に
ペットショップで拾った血統書付きの雑種だ。
右足の親指で尻尾をぐりぐりしてやると
気持ち良さそうに フシャーーーッ!! とまどろむ。
手のひらで生ぬるくなったヨーグルトをくいっ!と一息でちびちびやり、
イタリア直輸入のマイルドセブンに
スイスから取り寄せた 娘。 をあしらったジッポーでぶぉおおおっ と点火する。
深く吸いこみ耳から ふーっ! と吸いこむと
昨日のリプレイが目の前の大型12インチワイドサイズデラックスなモニターに思い浮かぶ。
そう 命ギリギリのやり取りだった
マウスを持った左足は震え、キーボードにのせた顎からはいやな汗が滝のようににじみ、
脇の下には鳥肌が立ち、ギプスでぐるぐる巻きの右足が俺の足を引っ張った。
トールで中央付近のティラノを一掃し、
戦場中央を一気に駆け抜けたユーヤ氏のROCが
俺のウルトラスーパー超デラックスハイグレードマグナムターボグランデシグマスーパーZえいちてぃを
中央島のPOCに放り込む。
そこからが俺の仕事だ。
もちろんその前に あらかじめ転送しやすい位置に自らのスペシャルROCで
ウルトラスーパー略を配置しておき、
クリックしやすいように横を向かせておく気配りも忘れない。
転送されたウルトラ略はユーヤ氏のスキルのおかげで
大概POC上に固められて置かれる。
俺の仕事はごくごくたまに5mほど外れたウル略を
マウス操作とSキーとCtrl+クリックで巧みに操り、
POC内に納めて群がってくるエイどもをボケェーと睨むことだ。
たまにCtrl+クリックでウ略をくりくりと廻したり、
1機ずつ動かしてきれいに並べたりしてみたのは
戦場ならではの男の遊び心だ。
目の前で燃え盛る暖炉の炎に心地よく目を細めて
燃えている シャムネコの「ミケ」 を眺めながら
改めて思う 良く生き残って生還できたものだと。
意識が飛びそうになりながらもSキーは放さなかった。
顎の皮はすりむけ、にじみ出た血は床を濡らしていた。
お抱え医師のセバスチャンに再起不能と判断された顎の複雑亀裂骨折もあと3時間45分ほどで9割3分8厘5毛7微方、回復し、
完全復帰はもう3億光年必要な見込みだ。
足を引っ張っていた右足のギプスは取れ、もう全力で逆立ちできるようにもなった。
もうすこしだ。
ワイングラスに残った麦の発泡酒をあおり、
窓からの時給758円の夜景を眺めて心を昂ぶらせる
おちつけ、と。
いまや完全に凍り付いて灰になった三毛猫の「とら」が空からぐるるるるる…とすりよってきた気がした。
今日も戦場へ。
槍玉に挙げられた歴代の方々
かわいそうに………(..;
お気に入りの網タイツとガウンをはおりロッキングチェアーに体を預けている。
右手のワイングラスに牛乳をトクトクと注ぎ
掌でくるくると弄ぶ
膝の上にのっかったペルシャ猫の「とら」は、
先日オーストラリアへ潜入して観光を楽しんだ際に
ペットショップで拾った血統書付きの雑種だ。
右足の親指で尻尾をぐりぐりしてやると
気持ち良さそうに フシャーーーッ!! とまどろむ。
手のひらで生ぬるくなったヨーグルトをくいっ!と一息でちびちびやり、
イタリア直輸入のマイルドセブンに
スイスから取り寄せた 娘。 をあしらったジッポーでぶぉおおおっ と点火する。
深く吸いこみ耳から ふーっ! と吸いこむと
昨日のリプレイが目の前の大型12インチワイドサイズデラックスなモニターに思い浮かぶ。
そう 命ギリギリのやり取りだった
マウスを持った左足は震え、キーボードにのせた顎からはいやな汗が滝のようににじみ、
脇の下には鳥肌が立ち、ギプスでぐるぐる巻きの右足が俺の足を引っ張った。
トールで中央付近のティラノを一掃し、
戦場中央を一気に駆け抜けたユーヤ氏のROCが
俺のウルトラスーパー超デラックスハイグレードマグナムターボグランデシグマスーパーZえいちてぃを
中央島のPOCに放り込む。
そこからが俺の仕事だ。
もちろんその前に あらかじめ転送しやすい位置に自らのスペシャルROCで
ウルトラスーパー略を配置しておき、
クリックしやすいように横を向かせておく気配りも忘れない。
転送されたウルトラ略はユーヤ氏のスキルのおかげで
大概POC上に固められて置かれる。
俺の仕事はごくごくたまに5mほど外れたウル略を
マウス操作とSキーとCtrl+クリックで巧みに操り、
POC内に納めて群がってくるエイどもをボケェーと睨むことだ。
たまにCtrl+クリックでウ略をくりくりと廻したり、
1機ずつ動かしてきれいに並べたりしてみたのは
戦場ならではの男の遊び心だ。
目の前で燃え盛る暖炉の炎に心地よく目を細めて
燃えている シャムネコの「ミケ」 を眺めながら
改めて思う 良く生き残って生還できたものだと。
意識が飛びそうになりながらもSキーは放さなかった。
顎の皮はすりむけ、にじみ出た血は床を濡らしていた。
お抱え医師のセバスチャンに再起不能と判断された顎の複雑亀裂骨折もあと3時間45分ほどで9割3分8厘5毛7微方、回復し、
完全復帰はもう3億光年必要な見込みだ。
足を引っ張っていた右足のギプスは取れ、もう全力で逆立ちできるようにもなった。
もうすこしだ。
ワイングラスに残った麦の発泡酒をあおり、
窓からの時給758円の夜景を眺めて心を昂ぶらせる
おちつけ、と。
いまや完全に凍り付いて灰になった三毛猫の「とら」が空からぐるるるるる…とすりよってきた気がした。
今日も戦場へ。
槍玉に挙げられた歴代の方々
かわいそうに………(..;
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